Airtag-Guide

概要

ペットの迷子対策としての紛失防止用スマートタグ(AirTagなど)やGPS機器の利用についての情報共有です。結論としては、迷子対策として完璧ではないものの、装着がおすすめです。以下簡単にですが解説します。

※本記事は2024年に執筆され時々追記・更新しておりますが古い内容が残っている可能性があります。

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目的と製品タイプ

紛失防止用スマートタグ・GPS機器などの電波を発信する小型の機器をペットに装着することで、飼い主にペットの居場所がわかるようにすることが目的です。市販されている製品にはこの目的のために作られたものと、財布などの持ち物を対象とした製品がありますが、後者は小型・軽量であればペットに付けて使用できます。

ペットに使用できる製品にはいくつか種類があり、ここでは「電波探知タイプ」「スマートフォン連携タイプ(AirTagなど)」「GPSタイプ」に大別して紹介します(当ページ独自の分類です)。

1. 電波探知タイプ

タグから発信した電波を専用の受信機で探知して探す製品です。電波は住宅地で約50m、平地なら100m程度届きます。電波が届く範囲内ではとても役に立ちますが、遠くに行かれたらお手上げになるのが欠点です。

小型でスマホも必要なく、最も手軽に導入できます。以下2製品はいずれもペット用に作られた製品です。近付くと音と光で反応し、反応が強まる方向に行くと発見できます。誤検知などもなく使いやすいです。

Tabcat v2

https://www.amazon.co.jp/dp/B0DLFC6GB5(Amazonリンク)

Girafus Cat Tracker

https://www.amazon.co.jp/dp/B015E6PXBU(Amazonリンク)

2. スマートフォン連携タイプ(AirTagなど)

紛失防止用スマートタグや探しものトラッカーと呼ばれる、Bluetoothという規格でスマホと無線通信を行う製品です。ペットにタグを付けスマホアプリから捜索します。タグからの電波は10mぐらいしか届きませんが、ペットが移動して他人のスマホが電波を拾うと位置が共有される仕組みのため、遠くにいてもだいたいの居場所がわかります。自分のスマホと直接繋がると、アプリから音を鳴らしたり方向を表示することができ、居場所の特定ができます。

AirTag

https://www.apple.com/jp/airtag/(Apple公式リンク)

Tile

https://thetileapp.jp(Tile公式リンク)

TileはAndroidでも使えますが、AirTagはiPhoneのみ対応しています(Androidの方は下のQ&Aも参照してください)。またAirTagと日本国内向けのTileはペット用としては売られていないので、メーカーのサポート外の使い方となります。

MAMORIOは公式がペット用途も推奨しており、他にペット専用の製品も作られていますが、機能や性能面でAirTagに劣る可能性があるので購入前にレビューなどをよくチェックする必要があります。

MAMORIO

https://mamorio.jp(公式サイト)

Nutale Pet Finder

https://www.amazon.co.jp/dp/B093KYQYXZ(Amazonリンク)

Kitto

https://www.makuake.com/project/kitto/ (2024年現在開発中)

3. GPSタイプ

GPSは衛星からの電波で位置を特定するおなじみの技術です。一番確実に場所がわかりますが機器(主にバッテリー)が大きくなるためペットに装着できる製品が少なく、小型化はなかなか難しいようです。また利用には位置情報を送信するための携帯回線が必要で、毎月料金がかかります。

2024年現在、日本では以下の犬用の製品が発売されています(猫に付けることも不可能ではないようです)。他に日本の新興企業による製品も開発されているようです。

Tractive GPS DOG

https://www.amazon.co.jp/dp/B09KNMX5W1(Amazonリンク)

GPSスマート首輪 ねこなら

https://nekonara.net (2024年冬リリース予定)

人間用の製品なら「まもサーチ」「あんしんウォッチャー」「どこかなGPS」「みてねみまもりGPS」など色々あるのですが、いずれもペットには大き過ぎると思われます(5cm四方ぐらいあります。中~大型犬なら付けられるかも)。

どれを選べば良いのか

電波探知タイプが最も手軽に使えますが、迷子が近くにいないと探せません。GPSタイプが一番発見率は高くなると思われますが、大き過ぎることが多いです。よって現時点で一つ選ぶならスマホ連携タイプ、中でもAirTagがiPhoneの普及率が高いため良いのではないかと思われます。ペット用途以外も含めれば利用者も多く実績があり、使い勝手や性能面でも他より一歩秀でています。

ただし、山間部や田園地帯など人口の少ないエリアでは周囲にiPhoneがあることが少なく、AirTagが役に立たないので、GPS製品を選ぶ必要があります。またAirTagもリアルタイムで正確な位置がわかるわけではなく、数分~数十分おきに大体の居場所(数10m程度の誤差がある場合が多い)が更新される程度なので、そこは妥協して使う必要があります。

AirTagを付けた猫のイメージ
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そもそもどのタイプの製品も、電池切れや電波の届かない距離などの制約があり、いつでも確実に見つけられるものではありません。それでも迷子捜索時には小さな手がかりでもあるとないとでは大違いなので、実際の捜索経験からも推奨しています。失踪後どこか1箇所で反応があっただけでもエリアが絞り込めます。何もないと360度全方向探すことになり、とても大変で発見率も下がってしまいます。また迷子にならなくても普段の行動範囲がわかるようになることで、思わぬ危険やご近所トラブルの回避に役立つこともあります。

Amazon等ではAirTag系の製品を「GPSタグ」等と称して売っている業者もありますが、GPSは内蔵されていないので注意が必要です。わかっていて買うなら良いですが、間違えて購入しないように。

使用時の注意

それぞれの製品の使い方は説明書などを見ていただくとして、ペットの迷子対策として使う際の注意が数点あります。

なるべく普段から付けておく、最低でも散歩の時は付ける

せっかく買っても脱走時に付けていなかったらどうにもなりません。いつ何があるかわからないので普段から付けっぱなしにするのがベストです。ペットにもよりますがすぐ慣れて気にしなくなる子が多いです。

どうしてもストレスになってしまう場合は時々外すか、必要時のみ付けるという運用になるかと思います。散歩などの外出時やベランダに出したりする際には忘れずに付けるようにしてください。

動物病院、引っ越し、旅行などの移動時は必ず付けておく

移動中に何らかの理由で脱走し迷子になるケースが本当に多いです。必ず付けてあげるようにしてください。

誰かに預かってもらう間は付けておく

預け先からの脱走もとても多いです。預けている間は付けっぱなしにしましょう。もし可能なら探すアプリの共有設定もしておくと理想的です。

外れにくいように付ける(ただし安全優先)

タグを付けるための首輪や首輪に付けるためのホルダーが売られているので(付属する製品もある)、そういう専用設計のものを使って付けましょう。ただ首吊りなどの危険がないようセーフティ首輪を使うべきなのはタグを付ける場合も同じなので、外れてしまう可能性があることは承知の上で使う必要があります。

電池切れに気を付ける

製品によって電池の持ちは1年、1ヶ月、1週間と様々でそれらも大体の目安です。電池のタイプも市販のボタン電池だったり充電式だったりと異なるのできちんと把握した上で、普段から予備をストックしておきましょう。ちなみに100均の電池よりパナソニックなどの日本製の方が持ちが良いようです。

付けたからと安心しない(重要)

タグを付けていても、迷子になること自体や屋外で起きる不幸な事故を防ぐことはできません。首輪が外れて落ちてしまうこともあります。「うちの子はエアタグ付けてるから」と安心せず、迷子にさせない努力の継続は必要であることを肝に銘じておきましょう。

誤飲に注意

犬がAirTagを飲み込んでしまった事故が過去にあったそうです。念の為気を付けるようにしてください。

Q&A

参考になる動画はありますか?

以下あたり参考になるかも知れません。
猫、ペット用GPSトラッカーの迷い解決!エアタグとの比較、やっと良い物に辿り着きました!【Tabcat v2】 - YouTube

迷子犬対策に使える?スマートトラッカー解説(bluetooth編)AirTag / Tile / MAMORIO - YouTube

AirTag系はペットには役に立たないという意見も見ましたがどうなんでしょう?

ペットは動き回ること、Bluetoothの電波が届く範囲が短いことから、結局うまく探せないと結論付ける人もいますが、僅かな情報でも根気良く辿っていくことで結果に繋がるケースは多く、実際に迷子となった場合の探しやすさが大きく違ってきます。ペットに無理なく付けることができ電池が長く持つ点でも優れています。ただし有効なのは都市部に限られるので、人が少ないエリアではGPSタイプを検討した方が良いでしょう。

ちなみに小さい子でなければ電波型とAirTagの両方付けることもできるので、うまく併用することでより効率良く発見することも可能です。50m以内にいれば電波型の方が見つけやすいです。

Androidユーザーですがどうしたらいいですか?

AirTagはAndroidでは使えないので、TileやAnkerなどAndroidにも対応する製品が選択肢になります。ただそれらのタグの検出にはTileやAnkerの専用アプリが必要となり、Androidユーザー全員が専用アプリを入れてはいないため、他のユーザーに検出してもらうことが難しくなります。なのでAirTagよりも発見率が低くなると考えられるため、現時点ではAirTagと中古iPhoneの購入をおすすめします。またその際は「U1チップ」を搭載しているiPhone11以降(SEを除く)がおすすめです。

AirTagのためだけに使うなら必ずしも正規の携帯ショップで回線契約までする必要はなく、中古ショップで本体のみを購入してWi-Fiでネット接続して使うこともできます。誰かのお古のiPhoneでも構いません。

TileはAirTagとどう違うのですか?

電波が届く距離はTileの方が長いのですが、AirTagは近くに誰かのiPhone(特別なアプリは不要)があれば位置がわかるのに対して、TileはTileアプリを入れたスマホが必要という違いがあります。このためAirTagの方が広範囲での発見率は高くなると思われます。また通常のTileはやや大きいので、Tileを選ぶ場合はTile Stickerという小型の製品がおすすめです。

AirTagはどこで売ってますか?

  • Amazonや楽天などネット通販
  • Appleストア、Apple公式Webサイト
  • ヨドバシ、ビックカメラなどの家電量販店
    で購入できます。公式の価格は4,980円です。

電波探知型でおすすめはどれですか?

2024年現在、日本で買えるものの中ではTabcat v2がおすすめです。

中国製のAirTag互換製品は使えますか?

使ったことがないのでわかりません。レビューを見るしかありません。

地域猫にも付けるべきでしょうか?

外で暮らす子の場合、首輪を付けても数日~1ヶ月程度で外れてしまうことが多いです。すぐに付け直せれば良いのですが、捕まえられない子の場合は難しいかも知れません。そこがクリアできれば付けてあげるのは良いことだと思います。

マイクロチップでは駄目なのでしょうか?

マイクロチップは保護された時に身元がわかるというものなので、迷子の居場所を探す機能はありません。

スマホとか苦手で、使いこなせる自信がありません。

たとえご自身で使いこなせなくても、いざ迷子になった場合は身内やボランティアに捜索を手伝ってもらうことになるケースが多く、その際に誰かが使えれば役に立ちます。捜索を手伝う立場としては、付けておいて欲しいと思います。